2020/06/06 15:02

ご紹介している村井大介さんの磁化粧銀彩の器。

磁器土の化粧土をかけた上に更に銀彩を施したもので、
焼成して薄っすらとベージュがかった色合いの濃淡と渋めの銀もやはり薄っすらと見え、
さらっとした手触り、そしてヨーロッパの古物のようなイメージも感じます。
銀彩なので扱いが難しいのでは。。。
ところが、案外と丈夫な事。
村井大介研究所からは(笑)、「検証結果としては、オレンジと梅干し、どちらも果汁をたっぷりと器につけて1時間そのまま、置いておきましたが特に変化はありませんでした。更に穀物酢を垂らして30分経過のちも変化はありませんでした』との報告をいただいております。

焼締てあるので銀彩が取れてしまう事もありません。
とにかく扱い易いのです。

フォルムと質感、そして扱いやすさ。
器は使用するものなので、扱いやすさもデザインの一部でもありますが、まさにこの磁化粧銀彩のシリーズにあてはまります。





落ち着いたどちらかというと明るめなベージュは白よりも優しく、食材の自然の色を引き立ててくれます。
梅雨の纏わりつく様な湿気や薄暗い光がかえってこの銀彩の器たちを美しく見せてくれるように感じます。
きっと、1枚かけた銀彩が奥ゆきのある佇まいをたたえているからかもしれません。