2023/02/14 16:02

唐津で製陶していらっしゃる三藤るいさんのギャラリー兼仕事場にお邪魔してきました。

和の空間のギャラリーに三藤さんの丹精込めた作品が整然と並んでいてとても心地が良いです。


青唐津瓢徳利と粉引きぐい呑


三藤さんは、ご自身で山に入り土を探し精製し、形作ります。
また、釉薬も自然素材のものを日数かけて作ります。出来上がりを想定しながら薪窯やガス窯で時間かけて焼成します。
伺った時も寒い中、外に土を広げて干してあったのを見てその量からかなりの力仕事だと思いました。
(もちろん、お弟子さんもいるので1人で全部という訳ではないのですが。。)
そして素材や工程なども含めてとても自然と一体となって出来上がっているのを感じ、使う事がとても贅沢なことだと改めて思いました。
そして器は使うことを前提としているので日常で使ってこそ、その自然の醍醐味を味わえるのでしょう。




白唐津ぐい呑と唐津徳利


青唐津徳利と青唐津ぐい呑と青唐津菓子皿


その焼成時の熱で揺らいだ形や無骨に流れている釉薬などの中に見え隠れするたおやかさ。
いろんな要素が組み合わさり面白さがあります。


土の焼物というと、地味な印象で使うのをためらう方もいらっしゃるかと思いますが、
三藤るいさんの作品には渋い中にもどこか華やかさがあり、現代の生活においてはあえて日本古来よりの焼物が生活の中で素敵なアクセントになります。





刷毛目小服茶碗

手にすっぽりと収まる小さな小服茶碗はぜひご自身のために。
小服茶碗は本来は茶箱に入れる小振りの茶碗なのですが、ぜひ気軽な気持ちでいただく時のためのお茶碗として使ってください。
薪窯で焼かれているのでやはり力があり、白っぽい灰被りがとても綺麗な見どころとなっており、小さくともとても品のある素敵な茶碗です。


日々の食事やお酒の時間、お茶の時間。
ゆっくりと自然を感じながら空間における作品の存在感などを楽しむのも良いものですね。。