2023/02/14 17:14

吉野敬子さんは有田に近い櫨の谷でお父様の吉野魁さんの跡を継いで櫨の谷窯でギャラリーとカフェの運営と製陶をなさっています。

日本家屋の母屋部分がギャラリーとなっており、入ると正面には大きな壺に季節の花木が自然の姿のまま生けられていて、とても清々しい空間となっていました。ここまでの道のり、行く道はどんどん狭くなり山の奥であることから、着いた時にこの大壺のお出迎えがことさら嬉しく感じました。



青唐津筒花入に白梅と松

青唐津の所々ガラス質になった釉薬の艶やかな部分と灰被りした欠けた石のような無骨な部分が
まるで雨に濡れた自然石のような筒型の花入は植物の持つ生命力を引き立て、花器と植物の姿はまるで本当の石の間に生えている梅や松の風情です。そんな自然の景色を室内に簡単に取り込んで。
櫨の谷のギャラリー迎えてくれた大壺もまさにその様でしたよ。



こっちを向いて。。。


青唐津蓋物春告鳥

青唐津の小さな蓋物の春告鳥。なんとも可愛らしい。
そして渋い。。小さな蓋物って魅力的ですね!





青唐津牡丹文5.5寸皿

牡丹の文様が薄っすらと。
鄙びた雰囲気が味わい深く、それでいて品があります。
季節の和菓子がことさら映えそうです。


青唐津木の葉形豆皿揃

手のひらに収まるくらいの木の葉の豆皿、小さなお惣菜やチョコレートなどをのせて。



黒唐津5.5寸皿

吉野敬子さんの黒唐津は深い緑を感じる茶色のような黒。
1枚のお皿にいろいろな表情があり、何をのせてもおいしく映ります。


吉野敬子さんの古唐津の魅力をたずさえているうつわや茶道具、酒器。
遠い時間を感じてください。